引越し

【実録】日本からタイへ犬を連れて行く方法:時間が無いなら業者に任せるのが一番

犬を連れていく

そもそも、連れていくかどうか

ここ数年、バンコクでもペットを飼う人が増えました。

ペットショップやドッグランも次々とオープン。

犬を連れて行ってもいいモールなどもあります。

元々、野良犬にも優しい仏教国なので、飼うことに寛容な雰囲気があります。

けれど、やっぱり日本からタイへペットを連れて行くことは慎重に考えたいですね。

一生の家族として迎えたわけで、責任があります。

人間の都合で外国に住まないといけないワンちゃん。

リスクも考え、実家に預けるなどすることになっても
それはそれで、尊重すべきやり方です。

現在、タイはコロナがおさまっている状態とはいえ、
いつ何が起こるかわかりません。

急に帰国しなければならない状況が、今後ないとも限りません。

ワンちゃん、人間双方がベストな道を選びたいですよね。

特に、以下の点について考慮が必要だと思います。

病気

タイは、2019年は狂犬病での死者は3人でした。

狂犬病の恐ろしいところは、発症すると必ず死に至ることですね。

先ほど述べたように、タイは野良犬がたくさんいます。

野良犬にも予防接種をする外国もありますが、
タイではほとんどされていないんじゃないでしょうか。

散歩の時、野良犬に威嚇してケンカにでもなったら、怖いです。

また、東南アジアは年中夏のような状態なので、
蚊による病気(フィラリア皮膚炎)も日本よりリスクは高いです。

飛行機や新幹線

渡航は飛行機に乗せて行くことになりますが、それは大きなストレスになります。

いくらしつけの行き届いた、模範的ワンちゃんだとしても
おひざに乗せて、同じシートで行くことは許されません。

必ずゲージに入れるし、ほとんどの航空会社では『預入手荷物』として
スーツケースなどと一緒に預け、人間とは離れて行くことになります。

(規定は航空会社によって異なるので、事前に問合せ必須です)

私が渡航した2019年、タイ航空でしたが
やはり『荷物』のうちの1つのような形で、チェックインカウンターで受け渡しをしました。

空港までの新幹線も、『普通手回り品切符』(290円)を窓口で買って
規定のサイズに納まるゲージに入れて、乗りました。

気候

暑いので、散歩は朝7時ごろまで、夜6時以降くらいがベストです。

我が家はそうしてます。

うっかり午前9時とかにすると、もう、、
人間もバテます。笑

マンションによっては、犬が遊べるスペースがあったりするらしいです。

ただ、全体的に見ると、ほとんどのマンションが『ペット不可』のようですね。

よくわかりませんが、多分全マンションの10%以下じゃないでしょうか。

あと、小型犬だけOKとか、色々です。

タイは基本的に、公園での犬の散歩は禁止なので
長時間の散歩が必要な大型犬などは特に、ちょっと飼いづらいかもしれません。

ルンピニ公園
↑参考までに、先日行った、ルンピニ公園。

小さいワニみたいな動物(ตัวเงินตัวทอง)が何匹もいます。

もちろん野生。

公園内で見かける犬は、すべて野良犬です・・・。

違反者がいないか、いつも警察が巡回していますが、、

動物には優しく、人には厳しいこのもどかしさ。笑

準備

連れていくと決まれば、やるしかありません。

色々なサイトを見て回りましたが、結構

自分でできる。簡単だよ。

と書いてありました。

業者さんに頼むと2〜5万円くらい?かかるみたい。

それで私も頑張って自力で手続きしましたが・・・。

やはり、後で思ったのは
頼めば良かったかな』です。

だって、ホントに大変だったもん。。。

書類は日本語タイ語英語が入り混じり、
夫は先に赴任していて頼りにできません。

一番苦労したのは、タイとの電話やメールでのやりとりです。

タイ語の読み書きは少しだけ可能な私(タイ語検定準2級取得)ですが
専門的な言葉はさっぱりわかりません。

タイからのメールの返事も遅いです。

確認の電話さえ、途中で切られたりします。😢

準備期間が短かったり、他の事で手がいっぱいな方は
是非業者さんにお任せすることを検討してみてください。

Ayu
Ayu
さあ、カネで時間を買うのです。

私の知り合いは、必要書類が揃わず、
後日改めて帰国して連れて来たそうです。。

代行業者を載せておきます。

ただ、それでも予防接種を打つなど、
自分で準備しなければならないことは結構たくさんあると思います。

いぬねこタイランド

輸入代行・輸出代行 BURDEN

期間

私の場合、渡航の約2ヶ月前から行動をはじめました。

それでも、最終的にタイから輸入許可の証明書が来たのは
渡航日の5日前でした。

連れていけなかったらどうしよう、とずっと心配でしたよ。💦

することリスト

日本から『輸出』するための準備と、
タイへ『輸入』するための準備が必要になります。

最新情報は動物検疫所のHPや、
タイの検疫所(スワンナプーム空港内)をチェックしてみてくださいね。

✔狂犬病の予防接種を受けた証明書を過去2回分

狂犬病ワクチンは、どの犬も毎年受けることが義務ですよね。我が家は、市の集団接種で受けていたので、どのお医者さんが打ったのかわかりませんでした。そのため、保健所に連絡して、実施した獣医さんを探してもらい、その動物病院に事情を話してやっと過去の接種済み証をゲットしました。

狂犬病の抗体検査を受ける時、過去2回分の接種済み証が必要になります。

輸出入の申請でも使うので、英訳付き。自分で訳したものでOK。

狂犬病予防接種済証

✔マイクロチップを埋め込んでいない場合は実施

うちのワンちゃんは、すでにマイクロチップの登録は完了していました。ペットショップで購入した場合、マイクロチップ番号も一緒に渡されたはずです。どこに埋められたのか申告が必要でしたが、調べてもらうと首元でした。

✔生物化学安全研究所に、狂犬病抗体検査を依頼

狂犬病の抗体検査は、結果が出るまで1〜2週間かかります。過去2回分の狂犬病予防接種のデータとマイクロチップ番号も必要なので、それらを準備した後、動物病院で『血清』を取ってもらい、神奈川県相模原市にある生物化学安全研究所に送付します。動物病院によっては、送付までしてくれるそうですが、私は自分で郵送しました。血清を取る日が決まったら、その前までに送付用の小さい箱や、中に入れるジップロック、保冷剤、緩衝材などを予め準備しておきます。送付準備が完了したら、すぐに郵便局へGo。

チルドパックで送りました。

証明書は日本語英語のものが必要です。

狂犬病抗体検査

✔ワクチン予防接種証明書を準備

混合ワクチンを毎年打っていましたが、内容が大切になってきます。ウチは『レプトスピラ』が入っていなかったため、再度接種することになってしまいました。出発予定日の21日前までに接種しなければなりません。こちらの書類も全て英訳が必要になります。9種混合

✔ノミ・ダニ駆除薬を散布し、証明書を準備

毎月、自分でノミ・ダニ駆除の薬をしていたので、動物病院で自己申告すると証明書発行してくれるかと思ったのですが、ダメでした。💦ちゃんと獣医さんに首元に薬を散布してもらってから証明書を書いてもらいました。こちらは、特に動物病院に証明書というものが存在しないため、自分で日本語と英語併記のものをPCで作成し、準備していきました。害虫駆除証明

✔健康証明書を動物病院で発行してもらう

健康証明書も、日本語英語のものが必要になります。これも自作しないといけないようですが、私はどこかのサイトからダウンロードしたような気がします。(ありがとうございます。🙏)獣医さんも、英語でいきなり書くのは大変かと思い、書き損じのための予備を用意していきました。あと、病院の英語表記の住所なども私が前もって記入して行きました。健康証明書

✔出発予定の空港の検疫所に連絡

関空で出発の予定でしたが、連絡してみると、その日(日曜日)は検疫をやっていないとのこと。焦りました。💦そのため、前日に行って検疫を受け、近くで一泊することを勧められたのですが・・・。犬連れでもOKな宿泊施設もあるようですが、家族も一緒で大荷物、ちょっと悩みました。そこで、困っていたところ、出発直前(5日以内くらい?)までなら近くの(関空以外の)空港の検疫を受けて来ても大丈夫とのこと。結局そのようにしました。

地元の空港に連絡したところ、その日までに書類をメールかFAXしたらスムーズにいくとのことで、

・狂犬病予防接種証明書2通(英訳付き)

・混合ワクチン接種証明書(英訳付き)

・マイクロチップ登録証

・狂犬病抗体検査結果(日・英)

・健康証明書(日・英)

・寄生虫駆除証明書(英訳付き)

・輸出検査申請書

をメールし、事前確認してもらいました。

以下はコピーですが、犬の輸出検疫証明書です。

地元空港に犬と一緒に行き、書類と共に健康状態をチェックしてもらって、ゲットしました。

犬の輸出検疫証明書を発行してもらうと、出発当日はチェックインカウンターで提出するだけでOKでした。

輸出検疫証明書

✔航空会社に一緒に渡航する旨を連絡、荷物の枠の確保

航空会社により、規定が違うのですが、タイ航空の場合は
・ゲージの縦横奥サイズ・犬の重量、ゲージの重量、それを足した重量・犬種

・マイクロチップ番号

を申告しました。

✔タイの検疫所に必要事項をメールで送付

以下(【メールに添付したもの】)をメールに添付してスワンナプームの検疫所に『2度も』送信しましたが、いずれも返信がありませんでした。やはり、噂通りメールした後に電話連絡して、メールがちゃんと届いたかどうか自分で確認しなければいけない、と思い、tel。英語でのやりとりです。

Ayu
Ayu
〇〇日に送ったメールが届いているか、確認をお願いしますナカ。プリーズ!
係員
係員
わかりました。・・・ガチャン

届いたか、届いてないかわからないまま電話を切られてしまいました。😢

その後、やっぱり返信はなく、『3度目』のメールを送り、(最重要として、怒りを表現しつつ)
最終的には現地にいる夫に、直接スワンナプーム空港へ行ってもらい、やっとのことで

permit

をゲットしました。

日にちが近づいていたので、焦りましたが何とか間に合いました。

【タイ輸入申請に必要な事項(参考まで)↓】

輸入申請に必要な事項

【メールに添付したもの】

・ร.1という書式のApplication form

・犬の写真

・パスポートコピー

・混合ワクチン接種証明書(英訳付き)

・狂犬病抗体検査結果(英)

✔当日までに準備するもの

・規格に合ったゲージ
・ゲージの中に設置できる水
・周囲を隠すための布
・おやつ
・おもちゃ

水やおもちゃ、ゲージに入れて飛行機に乗せても大丈夫かなぁと心配でしたが、
何も言われませんでしたよ。

あと、タイのペットショップはやはり、日本のセンスやニーズとはちょっと違うものが多いです。

私は当面のエサや、便利グッズなどを買い揃えて持ってきました。

折り畳みの給水グッズは、日々利用してます。(暑いので、すぐバテる。笑)


渡航

ワンちゃんにとって、生まれて初めての新幹線と飛行機。

さぞかし緊張し、疲れただろうと思います。

うちの子は犬種が違いますが、
ブルドック系の子などはそもそも飛行機に乗せるのが禁止だったりもします。

(この辺りも、航空会社によって変わるので要注意)

飛行機の中での温度に弱かったりするからかもしれません。

祈るような気持ちでバンコクまでフライトし、
無事、荷物の中から見つけた瞬間は、涙が出そうでした。

その後、空港内の検疫所で30分ほど書類のチェックなどされて
晴れて『Import Licence』を発行してもらいました。

税関での支払いも済み、新居に到着。

私も、ワンコも、よく頑張りました。笑

注意点

スワンナプーム空港の検疫所で様々な書類を確認する際、
ちょっとだけ係員同士で何やら話し込んでいました。

どうやら、メールのやり取りの名前と、申請者の名前が違うということのようです。

Import Parmitの事を、夫がタイでやり取りしたため、
私の名前じゃないので『あれ?』ということになったのです。

最終的にはOKでしたが、なんか不満そうな顔をされてしまいました。

今後、一連の手続き(飼い犬をバンコクに一緒に連れてくること)をしようとする方は、
是非、全ての書類の名前を、渡航する自分の名前で揃えましょう。

後でよく見たら、ワクチン証明書が夫の名前だったり
他の証明書は私の名前だったり・・・

やっぱり素人がやると、なんか失敗しますね💦

最悪、犬だけ入国できない、とかなると困ると思うので
どうぞお気をつけください。

まとめ

ワンちゃんと一緒に渡航。

やればできます。

でも、正直ちょっとしんどかったです。

そうでなくても、忙しい海外引越し。

面倒くさいことは、全部業者さんに頼んじゃおう

(本帰国の時は、絶対頼もうと思ってます。(`・ω・´))

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