この記事では、
『Swift Playgroundsの始め方、内容など』
『海外から遅れを取っているSTEM教育について』
『プログラミングを楽しく学べるロボット作り』
このような事を軸に、解説していきます。
Swift Playgrounds概要

2020年度から、いよいよ小学校から高校までプログラミング教育が必修化となりました。
各家庭にスマホやパソコン、タブレット端末などがあるのが当たり前になってきた今、
生活のあらゆる場面でIT化されてきています。
『プログラミングは、興味のある人だけがやればいい』時代は終わりました。
コロナの影響もあって、リモートワークに切り替えたり、ネットで授業をしたり。
このような時代で、『やっぱり実際会うのがいいね』という結論に達したとしても、
やはり現実には、もうITに頼らざるを得ないし、技術の流れが今後、後退するはずありません。
今の小中学生が社会を担う時代になった時、
更にもっともっと、IT化が加速しているはずです。
数年後には、今ある職業がAIに取って代わるかもしれない、という話は現実になりつつあります。
ちょっと怖い感じもしますね。
でも、小中学生から少しでも触れていたら、全然違うし、
今はとにかくネット環境のおかげで、選択肢がたくさんある時代です。
プログラミング教室も、増えてきました。
情報が多すぎて、何から手を付けていいのかわからないプログラミング学習ですが、
私のオススメは、ズバリ、Swift Playgroundsです!
Swift Playgroundsの
良いところ
は、
- 無料でできる
- 気軽に始めることができる
- プログラミングの基礎を楽しく学べる
ざっくり言うと、この3点です。
まず、最低限はiPadかMacのPCが必要になりますが、その他のどんなレベルのアプリでも無料で使えます。
また、ダウンロードするとすぐ使えるので、やってみようと思ったその日から使えます。
更に、iPadとMacは、Apple IDを使うとiCloudで連携させることができ、
例えば途中までiPadでやって、後で続きをPCで・・・
みたいなことができちゃいます。
始める際のハードルが低いっていうのは、良いことですね。
それから、『Swift』というのはそもそも
プログラミング言語の一つ
で、
主にApple製品のアプリ開発に使われますが、
最初から本を読んでやってみるとなると、なかなか挫折しやすい言語かもしれません。
しかも、小中学生というと、まだまだ遊びたい年頃。
でも逆に、スマホやゲームに親しんでいるからこそ、Swift Playgroundsは超オススメと言えます。
プログラミングは『英語』での入力が必須ですが
Swift Playgroundsは、すでにあるコマンドを選択するだけでキャラクターが動いてくれます。
そして、動いたキャラを見た時
『プログラミング、面白い!』
『プログラミング、簡単!』
と思ってもらえたら、まずはOKじゃないでしょうか。(^^)
何が学べるの?
先に述べたように、『Swift』はプログラミング言語の1つです。
世の中にはプログラミング言語というものは、実に数百種類はあると言われていて
その全部を理解して使いこなせる人は、いません。
『何を作るか』、『最終的な目標は何か』
によって、実は『プログラミングの勉強』と言っても本当に千差万別になってきます。
例えば、フロントエンドと言われるホームページ作成などに関わることを学習したい場合、
Swiftでは対応できません。
また、その逆もしかりです。
でも、一般的な日本語などの『言語』と同様に、プログラミングには『文法』というものが存在します。
各言語によって、文法はそれぞれ違いますが、一つを知れば、文法が近くて使い回せたり
ある言語を元に、更に便利に構築された言語があったりするため
2言語、3言語となってくると『基礎』がわかった状態で、決して無駄にはなりません。
逆に言うと、現在ある言語が、今後何十年も使い続けられることはないかもしれません。
ある言語はすたり、ある言語は更に発展していく、
そんな世界です。
私たち親世代からすると、子供時代に習ったことのない教科なので
『やる必要あるの?』
と思う気持ちもわかります。
でも時代は変わりました。
中世ピタゴラスの時代には、数学と音楽や天文学は同類の学問でした。
学問は、時代に合わせて変化します。
IT化の今、子どもたちに最先端の教育を受けさせてあげる環境を整えてあげることは
未来への投資として必須かもしれません。
必要なスペックなど
Swift Playgroundsを始める際に、必要なのは
・ MacBook Pro
・ MacBook Air
・ MacBook
・ iMac Pro
・ iMac
・ Mac mini
・ iPad Pro
・ iPad Air
・ iPad
・ iPad mini
のいずれかになります。
古いバージョンのものは非対応になっているので、
最新情報をチェックしてからダウンロードしてみてください。
Swift Playgrounds
のホームページへ
iPad版はこちらへ
インストール方法
Mac版、iPad版どちらも、App Storeからダウンロードできます。
今回は、iPad版をダウンロードしてみましょう。
App Storeの検索窓に、『Swift Playgrounds』と入力して、『入手』をポチります。

『プレイグラウンドを作成する』の画面に移り、たくさんあるプログラムの中の、『コードを学ぼう1』を選択。
(コードを学ぼう1の簡略化バージョン、『はじめてのByte』から始めてもOK)

コードを学ぼう1の中の、『コマンド』についての説明が始まります。
『>』ボタンを押して、説明を進めていきます。

説明が終わると、いよいよ実践です。
『タップしてコードを入力』を押すと、始まります。
『ヒント』は、この課題をゴールするためのヒントや、時々答えまで表示してくれます。
ゴールしてしまうと、この『ヒント』が見れなくなってしまうので、これは残念な作りです。
後から見れたらいいのに・・・。

下の部分に、コードが表示されて、タップするだけで入力完了です。
1行につき、一つのコードになります。
例えばこの課題では、
moveForward()
を3回、
collectGem()
を1回タップしたら、正解のコードとなるので、やってみましょう。
ちなみに、iPad版では右下の『^』マークを押すと、直接入力もできるようになります。
(Mac版ももちろんできます。)
まだ本格的に英語を勉強していない小学生でも、何度も『moveForward()
』など書いていると
自然に英語のつづりを覚えることができて、一石二鳥かもしれません(*^^*)
余裕のある人は、ぜひチャレンジしてみてください。

『▶コードを実行』を押すと、キャラクターがコードの通りに動き始めます。
(画像は、動いている途中。停止ボタンもあります。)
停止ボタンの左側のボタンを押すと、速さを変えたり、動きとともにコードが強調される機能もあります。
もう少し先に進んだ時、今どのコードが作用しているのか、がわかって良いですね。
とにかくやってみよう
あまり深く考えすぎると、進みません。
とにかく『手を動かして』やってみましょう。
途中、きっとつまづいたり、意味がわからなくなったりすると思います。
勧めといてナンなんですが、このアプリだけでは完璧に理解できないところもあります。
それでも、ふんわりでもいいのでとにかくやってみましょう。
1周、無理やりやった後、2周目をやってみると、なぜかわかってきたりします。
そして、どうしてもわからない場所や、新しい言葉などで引っかかった場合、
すぐググってネットで調べましょう。
必ず、同じ箇所で悩んでいる人がいるはずです。
それから、一番ダメなのは、最初から完璧を目指すことです。
もしくは、全てを覚えてから次に行こうとする努力です。
これらは、プログラミングの勉強という面において、不要です!
大切なのは、わからないことがあったときに『どうすれば解決するかを見つける』能力です。
はっきり言って、プログラミングはわからないことだらけです。
最初に言ったように、プログラミングの全てを理解できる人はいないのだから、
自分にとって必要なこと、それを解決する能力さえあればOKなのです。
各レベル別の内容
さて。
このアプリの中にはたくさんのプログラムが入っていて、さらにダウンロードできるようになっています。
どの順番ですればいいのか、パッと見わかりませんね。
現在のところ、初級と中級(その他)に分類されているようです。
【初級】
・こんにちは、Byte
・コードを学ぼう1
・コードを学ぼう2
・コードマシン
・じゃんけん
・スパイラル
・Blink
・ライト、カメラ、コード
【中級】
・bluの冒険
・ブロック崩し
・暗号
・音楽のワークショップ
・海戦ゲーム
・迷路
・カメラを組み立てる
・派手な写真
・センサーを学ぶ
それ以外の、【テンプレート】の中にあるプレイグラウンドは、上記を終えてから復習として自由に使用できます。
それから、更にその下に表示されている【From Other Publishers】は、
Appleが認定したデベロッパーが作った、無料の学習プログラムになっています。
基本は英語ですが、日本語に対応しているものもあります。
こんにちは、Byte
プログラミングを全くやったことのない人向けの、第一歩です。
『コードを学ぼう1』を部分的にピックアップしているため、数も多くありません。
ここで、“プログラミング、楽しい”と思えたら、
次の『コードを学ぼう1』にすぐ進んで、より詳しく学んでみましょう。
こんにちは、Byteの解答例のまとめはこちら
コードを学ぼう1
プログラミングの勉強を全くやったことがなくても、ここから始めてOKです。
“自分がプログラムした通りに、キャラクターが動く”ということが実感できて、
きっと面白いと思います。
『初級』とありますが、やっぱり本当に始めてプログラミングをする人にとっては、
とても難しい場所もあると思います。
でも、あきらめずに、とにかく最後までやってみることをオススメします。
そして、もう一度やってみると、結構できる感じがしてもっと楽しめるようになります。
コードを学ぼう1の解答例のまとめはこちら
コードを学ぼう2
これも『初級』だなんて・・・。結構難しいです。
でも、なんとなく、プログラミングってこういうことをするんだ、とわかってきます。
『正解』はあるようで、ない。
様々な方法があり、人によってコードが違ったりします。
目標は、“プログラムが正しく動くこと(できれば軽く速く)”
色々な工夫ができることや、プログラムの動かし方の基本がざっくりわかってきます。
コードを学ぼう2の解答例のまとめはこちら
STEM教育をご存知ですか?
『STEM』とは、
Science
Technology
Engineering
Mathematics
STEM(ステム)の頭文字、つまり、『科学』『技術』『工学』『数学』からなる言葉で、
アメリカをはじめ、IT先進国で数年前から取り入れられている教育分野です。
理系の知識を伸ばすことと同時に、自分で問題解決をしたりする能力も養うことができます。
以下のサイトに、STEM教育について詳しく解説してありますので、参考にしてみてください。
すでにこの分野で遅れを取っている日本。
グローバルに対応した子供にするためには、社会の変化を待つより
できることから始めるのも手ですね。
以下に、Swiftなどのプログラミング言語の知識が身につく、
実際に動かして学べるロボットなどをご紹介します。
Sillbird STEM ブロック建築ロボット
自分で組み立てて動かすことができるロボット!
レゴブロックと互換性があるので、自分好みにカスタマイズすることもできます。
リモコン、スマホでも動かすことができて、動きもなめらか。大人気商品。
¥4,599
Sphero Mini Kit ロボティックボール
Sphero Miniという、小さなボール。
この中に、小型のジャイロスコープ、加速度計、お好みの色で光るカスタマイズ可能なLEDライトが搭載されています。
障害物をリモートでよけたり、逆にボールをコントローラーとしてスマホでゲームしたりできます。
たくさんの遊び方ができ、しかもコーディングの勉強にも対応しています。
¥8,873
マイクロビット はじめてセット
小型のコンピューターボード。
パソコンでプログラミングをして、転送して作業を実行させることができる。
JavaScriptなどを学ぶことができ、初心者にぴったり!
¥4,527
PARROT MAMBO FLY
ドローンをSwiftで動かすことができるようになる。
AppleのSwiftPlaygroundsが完全サポートしている。
ドローンを操縦しながら撮影も可能。
約¥16,800
Root Robot
あの『ルンバ』でおなじみ、iRobotが提供する、お掃除ロボットプログラミング教材。
iPadかiPhoneで動く。
たくさんの遊び方ができる!
約¥33,600
レゴブースト クリエイティブ・ボックス
こちらも大人気商品!
レゴを組み立て、アプリで操作できます。
日本語にも対応していて、低学年の子供でも楽しくプログラミングできます。
¥17,945


