46章と47章の間にある、特別な章
~カラスと呼ばれる少年~
까마귀라고 불리는 소년
カラスが枝に止まっている絵が小さく書いてあり、
この章だけ上部にちょっとかわいい草花の模様がついてます
が、
内容は強烈!
どう表現すればいいんでしょうか・・・
これはひとそれぞれ感じ方が違うと思いますが
私には一つの”深層心理”(潜在意識)が作り上げたフィクションの章
そんな印象です
夢の中とか、想像の中、というだけではない
もっと深いところにあるものを基底としたお話
自分の力ではどうすることもできない、
と”深層心理”が思っているなら
やっぱり、どうすることもできない結果に終わるんでしょう
カフカ君は15歳だから・・・
本当は(難しいことだけど)”深層心理”を変えることは
可能なんだけど
(変えようとしているんだけど)
できない、みたいな👀
これがね、もし
この章でカフカ(カラス少年)が父親(シルクハットの男)との
戦いに勝っていたとしたら、
カフカ君が父の呪縛から完全に解放されたとしたら、
(と、深層心理が納得したら)
。。。
意地悪な言い方をすると、
小説として面白くなくなってしまうでしょう😌
カフカ完結、みたいな
(そうなって欲しいけどよ)
カフカ君が”世界一タフな15歳”を目指して、でも
それになりきっていないからこそ
応援したくなるんでしょうね
裏で?(他の章で)カフカ君が15歳のサエキさんと
甘い時を過ごしているんだけど
生と死の境界線を魂が浮遊して
死の直前の”走馬灯”みたいな感じなのかも?
と感じました
カフカ君の善と悪、極端な面が表出してるのかも?
まぁ勝手な解釈ですけど🙄
韓国語の”あとがき”には
東京と四国が”境界”を表しているとか書いてあったし
もうとにかくこの縦と横のつながりが絶妙な春樹ワールドに
完全にはまってしまいました^^
「カフカの会」最後に回ってきたのがこの章で、💦
怖くて、抽象的で、韓国語で読むのが大変でした
(短いのにね)
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★気になる単語たちコーナー
p.386 은총・・・恩寵(神の恵み)
p.388 그쯤은 나도 아네.・・・そのくらいは私にもわかるんだ。
(~네の前って、全部原型じゃなくてㄹ脱落するんだったね!💡
기네=長いね、みたいな。)
p.388 내 근처에 얼씬도 할 수 없게 되지. ・・・私の近くには近寄れなくなってしまう。
(近くには近寄れないって日本語は・・・セーフ?🙄)
p.388 여간 특별한 피리가 아니거든.・・・なかなか特別な笛なんだ。
(여간~아니다って、高級試験にも出そうな表現じゃない✏️
ちょっとやそっとの~ではない、という意味)
p.390 림보・・・リンボ。生と死の世界のあいだに横たわる中間地点。
(日本語or韓国語の漢字語かと思ったら、英語のlimbo📖
キリスト教徒ならわかる単語?なのかも!?)
p.390 세례・・・洗礼
강림・・・降臨
이승과 저승・・・この世とあの世
p.393 불길하고 공허한 웃음소리는 언제까지고 멈출 줄 몰랐다.・・・不吉でうつろな笑い声は、いつまでたってもやまなかった。
(ㄹ줄 모르다を使うと、意思ではどうすることもできない感じがして
ますます不吉ですねー)
と、いうわけで
これからラストスパートに入りますね⤴️
カフカ君の今後やいかに!?
では、次回nikkaさん、よろしくお願いします😆